FX経済指標スケジュール 【2011年4月11日】

前回の米ドル/円為替相場の動き

先週末の米ドル円は、経済正常化に向けて金融政策に出遅れ感のある日本との比較から、円売りが優勢で推移。欧州市場でも、GLOBEXのNYダウ先物が上げ幅を拡大したことや欧州株が底堅い動きとなり、リスク選好ムードから上昇しました。


NY市場では、米長期金利の上昇が追い風となり、一時８５．４０円付近まで続伸しましたが、原油価格が上昇したことで景気回復の妨げになるのでは、との懸念が広がり、NYダウの下落とともに米ドル円も値を下げ、最後は８４．６９円で取引を終えました。




震災や原発の影響もあり、経済回復への取り組みが遅れている日本円と比べて、相対的に米ドルやユーロが買われやすくなっています。


また、米国では、先週末が暫定予算の期限となっており、一部の連邦政府機関の閉鎖が危ぶまれて、米ドル円が下落する場面も見られましたが、期限を迎える直前に予算案が基本合意に達したことで、政府機関の閉鎖も回避されたこともあり、引き続き、米ドル買いが優勢となりそうです。

前回のユーロ円為替相場の動き

先週末のユーロ円は、ECB(欧州中央銀行)が政策金利を０．２５％値上げしたことが好感され、さらなる金利値上げへの期待感が高まっていることからもユーロ買いが優勢となりました。


また、欧州株も堅調に推移したことや、暫定予算の期限を迎える米国では、２０１１会計年度(2010年10月〜2011年9月)予算を巡って、米民主党と共和党の協議が難航していることから、対米ドルでユーロ買いが優勢となり、連れてユーロ円も円売りが進みました。



NY市場の序盤には、一時１２３．０５円付近まで上昇しましたが、原油高を背景にNYダウが下げ幅を拡大すると、リスク選好ムードが後退し、ユーロ円も１２２．３０円付近まで反落。


売り一巡後は、１２２．６８円まで値を戻し、取引を終了しました。




日米欧の中では、真っ先に金利引き上げを実行したユーロ。米金利とも金利格差が広がったことで、FXでは、取引高が最も多い対米ドルを中心に、ユーロ買い優勢の流れが続きそうです。

時間	通貨	重要度	経済指標・主な行事	前回･予想	結果
8:50		◎	2月機械受注(前月比)	前回：4.2％ 予想：-0.9％	-2.3％
15:45			(発表国：フランス) 2月鉱工業生産指数(前月比)	前回：1.0％ 予想：0.5％	0.4％